苦手科目というのは誰にでもある。君たちの中にも、一生懸命やっているのに、苦手科目が克服できないと嘆いている人たちがいるはずだ。それは、学校や予備校の教師が口癖のように言う「基本がだいじ」という言葉を真に受けて、教科書や、やさしい問題集と格闘しているからに違いない。苦手克服は基本からではなく、難問集の使い方がポイントになるのだ。
和田秀樹著『 受験は要領』より
たしかに、「基本問題集」や「教科書の熟読」などでは、苦手科目を克服するのはほとんど無理です。しかしだからといって、いきなり「難問集に取り組め」というのも無理なのではないでしょうか?
苦手科目いうのは、要するに「記憶の取っ掛かり」がないわけで、これをつくることが重要です(『 受験は要領』では、「暗記の中心となる軸」と表現されています)。そのために最も有効なのが、標準レベルの問題集をマスターするということです。
苦手科目の場合、ほとんど問題を解くことはできないでしょうから、自力で解答を思いつく必要はありません。問題を読んで、答えを覚えるだけでよいでしょう。ただし、この際に、自分なりに思いついたことを書き留めておくだけでも、かなり解答を身に着ける助けになるということを付け加えておきます。
解けたものには印を付けていき、解けなかったものはまた1ヵ月後に解きます。こうやって、標準レベルの問題集のすべての問題に印がついたとき、その科目の土台ができているということになります。
ここまでくると、いわゆる「勉強が楽しい」状態になります。もう自分で何をすべきか見えているでしょうから、後は前に進むだけです。
(大学受験 攻略 勉強法)
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