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2008年1月10日木曜日

過去問は始めにやる?

 ともあれ、一刻も早く志望校を第3志望まで確定しましょう。次に実行すべきは、その大学とセンター試験の過去問を買ってくることです。(中略)前著にも書いたとおり、過去問は入試直前にやっても意味がありません。


荒川 英輔 著『医学部再受験 成功する人・ダメな人』より


 志望校をいきなり決めるのって、少し無理がありませんか?たいていの人は、模試の偏差値から受験校を決めるでしょう。それに、過去問が発売されるのって夏以降ですから、かなりムダが多いですよね。

 「志望校の過去問から始める」というのは、和田秀樹さんの本をはじめとしてさまざまな本で言われています。しかも、「かなり重要」みたいな扱いをうけています。これはどちらかというと資格試験では有効(つまりセンター試験では有効)なのですが、大学受験では、志望校なんてきちんと授業を見学した上で決めているわけではないわけですから、途中でコロコロ変わるものでしょう。

 赤本の解説はそれほど丁寧ではないので、明らかに受験勉強の初期に取り組むものではありません。それに、どの大学でも決められた範囲の中から問題を出題するわけですから、多少傾向があるとしてもそこまで差はありません。ですから、

資格試験:過去問=大学受験:標準問題集

と思っても、ほとんど差し支えないでしょう。つまり、大学受験においてまず最優先すべきことは、標準レベルの問題集を一通りおさえることなのです。

 それに、標準レベルの問題を一通りおさえるまでは、過去問を見ても対して有効な情報はえられません。たとえ過去問を解けるようにするとしても、当然、ある程度実力がついてからの方がうまくいくでしょう。

 実際には、過去問を受験勉強の始めのうちに解けるようにしても、受験直前になってから解けるようにしても、解けるようになればどちらでもたいして変わらないのです。

 実際に、大学に入学してみると、「過去問なんかやってないよ」という人も結構いるものです。あなたは、過去問に取り組んでいない学校に合格した経験はありませんか?


(大学受験 攻略 勉強法)

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和田秀樹 著 『受験は要領』について
和田秀樹さんの著作である『受験は要領』についての考察です。

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