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2008年1月6日日曜日

教育問題の解決法

教育問題の解決法、未来の教育について述べています。



 現在では、学力低下をはじめとして、学級崩壊、登校拒否といった学校に関する問題が山積みです。

 そもそも、この様々な教育問題の原因は、一体何なのでしょうか?

「教師がだらしないから」
「親の教育がなってないから」
「最近の子供がおかしいから」
「戦争に負けたから」
「人間学を教えないから」


 などなど、様々な意見があります(ちなみに、上の3つは自分で思い浮かんだものですが、下の2つはインターネットで発見したものです)。

 しかし、どれも解決策につながるものではないような気がします。というのも、具体的に何をすればいいのかが、全く見えてこないからです。


 このサイトの勉強法より明らかなように、現在、学校で行われている教育は、学力を向上させるものではありません。これは、地方の無名公立校でも東京の有名私立校でも変わりません。

 そもそも根本的な原因は、「教師が黒板に向かい、生徒がそれを写す」という授業のスタイルにあるのです。

 これはたどってみると、少なくとも1870年ごろにには黒板が日本に持ち込まれていることがわかりますから、おそらく100年間、この授業スタイルは変化していないわけです。

 しかし、みなさんがご存知のとおり、この100年で社会はかなり変わりました。それどころか、最近10年の変化ですらびっくりすることがあります。

 そもそも、現在のようなスタイルは、印刷出版技術が未熟であった時代のものであって、現在のような情報化が進んだ時代にはそぐわないものではないかと思うのです。

 今では信じられませんが、何十年か前までは、情報源が学校しかなかったのです。ですから、生徒は必死になって授業を聞いたのでしょう。

 しかし、現在はどうでしょう?言うまでもなく、情報源が学校だけということはありません。それどころか、情報の氾濫が問題になるくらいで、テレビをはじめとする様々な電子機器から情報は絶え間なく流されています。

 このような時代に、教師が黒板の前で偉そうに話をしても、生徒が耳をかたむけるわけがありません。それなのに、いまだに100年以上も前の授業スタイルに固執しているから様々な問題が起こってくるのです。

 成績優秀な生徒が、授業中に、授業を無視して問題を解いている姿を見たことはありませんか?そうです。彼らはすでに気づいていたのです。学校の授業が、無駄であるということを。

 未来の教育は、生徒が主体的に活動できる時間が多くなければなりません。それどころか、すべての時間を、生徒が主体的に活動できるようにするべきです。現在のように、生徒を椅子に縛りつけておくような教育は、もう消えなければなりません。

 これには、公文式のような授業スタイルがカギとなるでしょう。

 公文式では個人別の自学自習のプリントを配布し、学年にかかわらない無学年式学習が行われています。これを発展させたものが、未来の教育になるでしょう。


 未来の学校では、生徒には教科書でなく問題集が配られます。もちろん詳しい解答もついています。そして、生徒はそれを学習するようにと指示されます。

 学校では、現在行われているような集団の授業は行われず、ただ配った問題集に載っている問題が解けるかどうかがためされるだけです。そして、文部科学省が定めた問題をすべて解けるようになると、次のステップ(学年)へと進めます。

 学年が進む基準が「時間」から「習得した問題数」に変わることによって、学習を好きな時に始めることができ、また、好きな時にやめることができます。これによって、不登校に生徒は学校に復帰しやすくなりますし、教師もやる気の生徒に教える必要がなくなります。また、いじめなどの問題が起きた時も、習得した問題の証明になるようなものがあれば、転校が簡単にできます。

 最近では「生涯学習」という言葉が様々な場所で使われることからも分かるように、学校を卒業した方々にも学習の機会を提供する必要があるように思えます。学校教育制度の単位認定(進学)基準が「時間」から「習得した問題数」に変わることで、このような方にも学習の機会を提供できる可能性が高まります。



 つまり、「授業スタイルの変化」および「単位認定基準の見直し」が、現在の教育改革に必要なものなのです。これによって、現在教育現場で起こっているあらゆる問題が、氷解する可能性があります。






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