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2008年1月12日土曜日

大学の傾向に沿った勉強


 つまり、過去問の合格点を取るのに必要ないと思うレベルや形式の問題は、勉強からカットできるのです。これは受験勉強を手っ取り早く済ますのに、極めて重要なポイントです。

荒川 英輔 著『医学部再受験 成功する人・ダメな人』より




 これは、いわゆる和田式勉強法を誤解するとこういう結論に至ります。この数十ページあとには、模試の判定についてこんな記述がみられます。


 当てにならないというのが受験の定説です。これはやや間違っています。C判定だD判定など、下の方の判定はけっこう当たっています。そういう成績だと、このままでは相当危ないということです。



 「C判定やD判定だとそうとう危ない」というのは、成績表の裏にすら載っている受験の常識であり、「なぜここでわざわざ述べれられているのかわからない」というのはひとまずおいておきましょう。

 もしも、「過去問の合格点を取るのに必要ないと思うレベルや形式の問題は、勉強からカット」しているのであれば、模試で良い成績をとるのは無理があるでしょう。

 模試というのは、全国の大学入試問題をもとに予備校の講師が作成するものであり、大学別の模試を除けば、ある特定の大学のレベルや形式と一致しているということはまずありません。

 ですから、「特定の大学の傾向沿った勉強をせよ」という主張と「模試で良い成績をおさめよ」という主張は、両立しえないわけです。

 また、ある形式の問題が別の形式の問題を解くのに役立つことだってあるわけで、大学入試に関しては、「標準レベルの問題が、毎年形式を変えて出題される」と言っても過言ではありません。

 私は、「過去問の合格点を取るのに必要ないと思うレベルや形式の問題は、勉強からカット」みたいなやり方には賛成しかねません。これだと、標準レベルの問題に穴を作ってしまうことになりかねないからです。

 ですから、結局、余計なことを考えずに、ただ「標準レベルの問題を斑ができないようにこなしていく」というのが合格へとつながっていくということになります。そして、標準レベルの問題を一通り習得し、合格のレベルに達すると、自然と模試の判定もそれなりのものになっていくものです。


(以下余談)
 大学に入学してみると、「D判定で受かった」という人はほとんど見かけませんが、「C判定で受かった」という人は意外にたくさんいます。模試の判定とは面白いもので、ルックスでA判定で受かったか、それともC判定で受かったかが大体判別できてしまうのです。

 その傾向として、見た感じが、

もっさりガリ勉=A判定で合格
フツーの大学生=C判定で合格

 といったところでしょうか。B判定はその中間ですかね?
 入学したら、ぜひためしてみてくださいね。


(大学受験 攻略 勉強法)

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和田秀樹 著 『受験は要領』について
和田秀樹さんの著作である『受験は要領』についての考察です。

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