願書の値段について考えてみます。
国公立大学の場合、その大学の願書は無料で配布していますが、私立大学の場合はそうではありません。私立大学の場合、およそ1000円ほどで売られています。
たいていの人は志望大学に直接行かずに、テレメールなどで願書を入手するでしょうから、国公立大学の場合は送料を含め200~300円程度、私立大学の場合は1200~1300円程度で願書を入手することになります。
願書の値段を比較してみると、「なんで私立大学は願書を無料で配布しないんだ!受験生の立場につけこんだボッタクリじゃないか!」なんて考えてしまうのは、私だけではないでしょう。
入学金や授業料が国公立大学よりも私立大学のほうが高額なのは自明なので、ここでは大学を受験するまでの間でこの両者のうちどちらが良心的か考えてみましょう。
まず、上でも述べた願書の入手についてですが、これは確実に国公立大学の方に軍配が上がります。国公立大学の願書は、送料を含めても非常に安価で願書が手に入るというのがかなり大きなポイントになっています。ただし、私立大学の方ではテレメールだけでなく一般の書店でも願書が入手できるので、手に入りやすさという面では私立大学の方が優れているともいえます。しかし、そのメリットを上回るほど国公立大学の願書の値段が安いので、やはり願書の入手に関しては国公立大学の方が優れているといえるでしょう。
次に願書の記入についてですが、これはどちらでも差がないでしょう。出願書類に機械で読み取る部分を設けることで、事務処理の効率化を図っているのは国公立大学でも私立大学でも同じです。ただやはり私立大学の方が、受験生に余計な手間をかけさせないように配慮しているように感じます。といっても、これは私個人の好みでしょうから、まあほとんど差はないということにしておきましょう。
次は受験料ですが、これも国公立大学の方に軍配が上がります。国立大学はだいたい2万円くらい、私立大学のほうはだいたい3万5千円くらいですから、およそ1.5倍ですね。
最後に郵送についてですが、ここでは意外にも私立大学の方に軍配が上がります。私立大学の方は基本的に願書と調査書を郵送すればよいのですが、国公立大学の方は返信用の封筒や出願書類の受領を確認するハガキなども提出を求めてきます。しかも、それらにいちいち受験者側が自腹で切手を貼らなくてはいけません。結局ここで、私立大学の願書の値段よりも多い手数料をとられることになります。
結論としては、やはり国公立大学の方は国や自治体の援助があるため、経済面ではかなり受験生に優しいといえるでしょう。しかし、出願書類にかかる費用のみを比較してみると、私立大学では願書とその送料、国公立大学では願書の送料に加え返信の書類にかかる切手代もありますから、とにかく家計優しい印象がある国公立大学の意外な面が見えてくるのではないでしょうか。
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