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2008年1月23日水曜日

過去問は大学からのメッセージ?


志望大学の入試問題に一番近いのは、誰がなんと言おうがその大学の過去問です。「こういう問題を出すから勉強しておいてください」というメッセージがこめられています。なのに直前期に慌てて手をつける人があまりに多い。これでは効果は10分の1以下です。

荒川 英輔 著『医学部再受験 成功する人・ダメな人』より



 べつに大学側は過去問に「こういう問題を出すから勉強しておいてください」なんてメッセージをこめてなんかいません。それどころか、「今までとは違う問題をつくろう」とか、「他大学とは異なる問題をつくろう」としています。だから、「新傾向」という言葉があるわけでしょう?

 過去問にある程度の傾向が見受けられるのは、いくらオリジナリティにあふれる問題をつくろうとしても限界があるからです。また、大学入学試験の風潮とあまりにかけ離れた問題を作成していまうと、誰も解けないため問題としてふさわしくなくなってしまうということもあります。

 多忙な大学教授はいつも入学試験のことを考えているわけではありません。それどころか、大学教授にとっては入試の問題なんて正直どうでもよいのです。そんなことよりも、自分の研究や論文のことの方がずっと大切ですし、ある程度の受験生が集まれば生活していけるわけですから、入学試験よりも大学の宣伝になるようなことの方にずっと力を注ぐのは当然のことです。

 国公立大学や難関私立大学の教授は、まず自分の大学がつぶれる心配は無いわけですから、受験生を集めることにそこまで頓着していませんし、ましてや入学試験の問題がどうかなんでほとんどどうでもよいことです。

 このような理由で、国公立大学や難関私立大学の入試問題の傾向があまり変化しない一方で、大学全入時代を生き残るのに必死な中堅以下の私立大学では、新傾向の問題がでたり、その他様々な工夫をこらした問題が見受けられるわけです。




 「過去問を直前期にやるのでは遅い」ということも書いてありますが、これもそうとはいえないでしょう。過去問の解答はお世辞にも親切とはいえませんので、受験の早い段階で取り組むには向きません。また、難関大学の合格者の中でも、「過去問なんてやってない」という人が大勢います。

 最新の過去問が出版されるのは秋ですから、そのあたりで取り組みはじめれば十分でしょう。それまでに入試標準レベルの問題をおさえておけば、入試本番までに十分間に合います。


(大学受験 攻略 勉強法)

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和田秀樹 著 『受験は要領』について
和田秀樹さんの著作である『受験は要領』についての考察です。