『受験は要領』についての考察のまとめページは、下のほうにあります。
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2007年12月29日土曜日

数学の勉強法 その2

数学の勉強法について考察しています。(その2)





私は彼に数学を教えるとき、受験数学は暗記力テストなのだということを、こんこんと説いた。
(中略)
ところが、彼はそんな私のやり方に頑として抵抗した。いや、抵抗したというより、なまじ頭の良かった彼は、手強そうな問題にあたると、何時間でも机の前にかじりついて、自力でその問題を解こうとしてしまうのである。
(中略)
結局、彼は、東大はおろか、世間で言う二流大学に甘んじた。


和田秀樹著『 受験は要領』より



※ここでいう「彼」とは、東京の名門私立高校生だそうです。






 これも、以前(数学の勉強法)と同様、文章のまま解釈してはいけません。以下のように解釈してください。

私は彼に数学を教えるとき、受験数学は暗記力テストなのだということを、こんこんと説いた。
(中略)
ところが、彼はそんな私のやり方に頑として抵抗した。いや、抵抗したというより、なまじ頭の良かった彼は、手強そうな問題にあたると、何時間でも机の前にかじりついて、自力でその問題の解法を思いつこうとしてしまうのである。
(中略)
結局、彼は、東大はおろか、世間で言う二流大学に甘んじた。

 もともとの文章と比べて、変わったのはほんの一部です。しかし、意味はがらっと変わりました。もともとの文章を読むと、なんだか考えるという作業がまるで無駄な作業に思えてしまいますが、実際にはそうではありません。これは、合格者に聞いてみるまでもなく当然でしょう。体を動かさずにスポーツが上達することがないように、考えるという作業なしに学力が向上することはありえません。

 これもやはり、「数学では自力で解法を思いつくということにこだわってはいけない。覚えるべきことは覚えなければならないのだ。」という風に解釈することをおすすめします。


(以下余談)

 ただ、一生という長いスパンで考えるなら、世間で言う2流大学に甘んじることも悪くないと思います。それどころか、一生フリーターでいるというのでさえも、それはそれで悪くないように思えます。というのも、そういう人達でしか成し得ないことだってあるのではないかと私には思えるからです。たとえば、1流大学の人ではたつことのできない視点で世の中を眺め、それによって、社会に貢献することだって可能なはずです。1流大学に進学する人間ばかりになったら、日本はおわりでしょう(実際には、全員が1流大学に進学することはありえないんでしょうけど)。

(大学受験 攻略 勉強法)

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和田秀樹 著 『受験は要領』について
和田秀樹さんの著作である『受験は要領』についての考察です。

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