『受験は要領』についての考察のまとめページは、下のほうにあります。
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2008年1月6日日曜日

数学の問題集の使い方

実際のやり方は以下のように勧める。
①模範解答を見て、理解しながら書き写していく。そのとき式の展開など計算部分はかならず自分でする。
②何十題か憶えたと思ったところで、復習する。この復習方法は、まず問題だけを見て解答をイメージする。もし明確にイメージできるなら答案を作る必要はない。あやふやで、どうもはっきりしない場合にだけ、自力で答案を作ってみる。
③もし答案が書けなかったら、模範解答をみてカード化する。このカードは、常に持ち歩いて暗記してしまう。
④この②→③を時折くり返し、暗記をかためていく。理想的には四回くり返すのがいい。


和田秀樹著『 受験は要領』より



 基本的に、学校の授業にしろ自宅での学習にしろ、「書き写す」という行為で学力が上がることはないと思ってください。「書き写す」という行為をする場合、始めのうちは比較的頭が働いているのですが、だんだん「理解する」ことよりも「書き写し終える」ことが目標のようになってしまい、性能の悪いコピー機のようになっている自分に気づくことになります。

 『 受験は要領』では、②で「何十題か憶えたところで、復習する。」となっていますが、個人的には、復習のタイミングは取り組んでから1ヵ月後がおすすめです。というのも、記憶というのはおよそ1ヶ月で整理されるからです。

 また、「どうもはっきりしない場合にだけ、自力で答案をつくってみる」となっていますが、きちんと解き直すのと単にイメージするだけではやはり違います。

 カード化に関しても、これはする必要はないでしょう。ただ付箋をつけておくだけで十分です。

 私は、以下のように数学の問題集を進めることをおすすめします。




①問題に取り組んでみる。

②頭が疲れないうちに、解答を見る。

③解けた場合は印をつけておく。基本的にはもう解く必要はない。
 解けなかった場合は、解答を読んでおき、1ヵ月後にもう一度解いてみる。

④すべての問題に印が付くまで①→②→③をくり返す。




 なぜ1ヵ月後かというと、エビングハウスの実験により、「短期記憶は1ヶ月でほとんど失われる」ということが分かっているからです。勉強関連のほとんどの本ではこれを鵜呑みにして、「まずは翌日に、そしてその次は1週間後に・・・のように復習する」となっていますが、私はこれを別の視点からとらえています。つまり、逆に「1ヶ月たっても憶えていたら、その後も覚え続けている可能性が高い」と言うようにも解釈できるわけです。

 ですから、「1ヵ月後に解くということをくり返す」ことにより、暗記できている情報の上に新たな情報を書き足していくことができるわけです。

 どうでしょうか?このやり方でやる場合は、問題番号のそばに日付を書いておくと便利でしょう。






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2008年1月4日金曜日

問題集の順番

また、問題集を再読するときは、私は前から順番に見ていくのではなく、ランダムに読むことにしていた。問題集は、まえに一度やったものを、同じようにくり返すと、一度やってしまっているので新鮮味を欠き、ついついとおりいっぺんのやり方になりがちだ。


和田秀樹著『 受験は要領』より




 まれに問題の順番が分野ごとでなく、ランダムになっている問題集もありますが、たいていの問題集は分野ごとになっています。本というと、どうしても前から順番に読まなければいけないような気がしてしまいますが、問題集に関してはそれはあてはまりません。

 この順番というのは文部科学省認定の教科書にそった順番ですが、これがすべての人にとって適した順番とは限りませんし、人によって得意な分野と不得意な分野というのは異なります。 ですから、前から順番にやっていくことが必ずしもベストとは言えないのです。


 和田さんは、一度目は順番通りにやって、二度目以降(復習時)ではランダムにやっていくことを勧めていますが、個人的には逆もおすすめです。

 どちらでもたいして変わらないといえば変わらないのですが、一度目をランダムにやり、二度目以降を問題順にやった方が、それなりに内容が頭に入った状態で分野ごとに学習できます。

 結局、どちらでやるかは好みの問題でしょうが、しかし、問題を順番通りでなくランダムにやるというのは、学習のために有効な方法であるといえるでしょう。




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難問集からはじめる?

(「一般的にはやさしいものからはじめるべきだといわれているが、問題集は難しいものから手をつけるべきだ」というような文章の後に続いて)
一見、基礎もできていないのに、難問からはじめるのはムリなように見える。しかし、それは受験常識のウソだ。こと暗記型の受験勉強に関して言えば、問題は難しいほうからはいったほうがいいのである。


和田秀樹著『 受験は要領』より



 たしかに、一般的にいわれているように、「まずは基本から」ということをやっていては、いつまでも学力は向上しません。受験常識のウソとも言えるでしょう。しかし逆に、「まずは難問からはじめよ」というのも、受験常識のウソです。

 受験勉強の初期の段階で、たとえ詳しいとはいえ難問の解説が理解できるとは思えません。それに入試では、あまりに簡単すぎる問題はでないでしょうが、難問もそれほど多くはでません。

 ですから受験勉強の第一歩としては、難問までいかなくとも、標準的なレベルの問題集で十分でしょう。

 入試で一番でるのは標準レベルの問題ですから、標準レベルの問題をきっちりおさえていくことが、合格へとつながっていくのです。

 難問集は、まず標準レベルをマスターしてから取り組んでも遅くはありません。






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問題を解かない?

 受験勉強を能率的に進めるには、自分で問題を解こうとする「自力主義」は、百害あって一利なし、確実に点数を落とすだけである。なぜなら、自力で考えるために、時間を必要以上に浪費し、しかも、ときには間違ったイメージを頭に残してしまうからだ。


和田秀樹著『 受験は要領』より


 これは、言葉通りに解釈してはいけないんでした。やはりこれも、以下のように解釈します。

 受験勉強を能率的に進めるには、自分で問題の解答を思いつこうとする「自力主義」は、百害あって一利なし、確実に点数を落とすだけである。なぜなら、自力で解答を思いつこうとするために、時間を必要以上に浪費し、しかも、ときには間違ったイメージを頭に残してしまうからだ。

 これで良いでしょう。この少し後の部分で、

 各科ともある時期まで、自力で問題を解かないこと

 という部分があるので、あとになってから自力で問題を解く必要があることは自明です。「自力で問題を解かない」とはやはり「自力で問題の解法を思いつく必要はない」と解釈する方が妥当でしょう。
 
これについての説明は、数学の勉強法にもあります。




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2008年1月2日水曜日

苦手科目を克服する

暗記は根性でやるものでなく、要領でやるものなのだ。方法を変えたり場所を移すことが、意外に効率をあげる。そのための五つの方法を紹介しよう。
(中略)
第二には、暗記の中心となる軸をまず作って、その軸を中心に周辺情報をくっつけていく方法だ。憶えなければならないことが大量にある場合、こまかなことは後回しにして、まず重要なことだけをしっかり憶えるのだ。


和田秀樹著『 受験は要領』より


 これは、かなり重要なことで、様々に応用することができます。

 いわゆる苦手科目とは、解答を理解し、身に付けるために必要な知識、つまり、「暗記の中心となる軸」が欠けている科目のことです。ですから、「解答読んでもわからない」「先生が何言っているのかよくわからない」「そもそも、どこがわからないのかがわからない」ということになるわけです。

 この、「暗記の中心となる軸」を作るには、あれこれと手を出さず、たとえば1冊の問題集をトコトンやるといったように、ある程度対象を絞って学習する必要があります。この際、基礎問題集は、適当ではありません。というのも、基礎問題集では大学入試レベルの問題の「暗記の中心となる軸」としては力不足だからです。

 かといって、難しい問題集でもいけません。やはり、標準レベルの問題集が適当でしょう。

 この暗記の軸ができれば、たとえ問題が解けなかったとしても、解答を読むだけである程度は理解することができ、その解法を身に着けることができます。

 「勉強しているのに偏差値が上がらない」と嘆く受験生は、たいてい
・あれこれといろんな問題集に手を出している
・取り組んでいる問題集のレベルが低すぎる
・取り組んでいる問題集のレベルが高すぎる
・完全にマスターした標準問題集が、一冊もない
のいずれかにあてはまります。

 苦手科目については、「標準問題集を一冊マスターするところからはじめる」というのをオススメします。


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2007年12月27日木曜日

復習と理解について

参考書(問題集)の復習と理解の遷移について述べています。



参考書(問題集)の復習と理解の遷移

 1.問題が理解できず、解説も理解できない。
 2.問題は理解できないものの、解説は一部理解できる。
 3.問題および解説がほとんど理解でき、設問も一部解ける。
 4.問題および解説がほとんど理解でき、設問も一部解ける。
          ・・・
 0.すべての設問を解くことができ、解説もほとんど理解できる。



 私は基本的に、以上のような考え方をしています。それぞれの番号は復習の回数を表し、また、それぞれの間隔は1~2ヶ月程度であると考えていただいてかまいません。
 つまり、1や2を参考にすると、「1度目にある問題に取り組んでみたときは、問題文に何がかいてあるかわからなかったし解説も理解できなかったが、その1ヵ月後にもう一度取り組んでみると、問題は理解できないものの、解説は一部理解できた。」ということになります。

 これはそれぞれの人の学力およびその問題集の難易度によって変わってきます。大体自分に合った参考書(問題集)を使っている場合は、およそ3の状態から始まると考えて良いでしょう。しかし、学力を向上させようとする場合、どうしても自分の学力よりも高い難易度の参考書(問題集)に取り組む必要があります。その場合は2の状態から、場合によっては1の状態から始めなければいけません。その場合、全く理解できず不安になることがあるかもしれませんが、それはあなたに才能がないとか遺伝的に問題があるとかいうわけではなく、単に復習の回数が足りないだけなのだということ、そして根気よく復習を続けていけば多少難易度が高い問題集もマスターすることができるのだということを肝に銘じておいてください。

 注意しなければならないのは、難易度の高い参考書(問題集)に取り組むとなると、マスターするのに少なくとも3ヶ月かかるということです。ですから、11月以降に新たな問題集を購入するのはほとんど時間とお金のムダです。

 なお、このサイトにおいては一般的なエビングハウスの忘却曲線をもとにした

1回目の復習は翌日
2回目の復習は1週間後
3回目の復習は2週間後
4回目の復習は1ヵ月後
5回目の復習は3ヵ月後
6回目の復習は半年後

といったような復習のタイミングを採用しません。これは復習の日程を決めるのに無駄な時間と労力をとられるという理由からです。そのため、このサイトでは、一律に「復習は前回の1~2ヶ月後」としています。


 勉強する際には、取り組んだ問題のそばに、日付を書いておくと便利です。

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2007年12月24日月曜日

問題集の使い方

問題集の使い方には、個人の好みがあるでしょうが・・・



初回は、必ず答えを見た後に自分で解かないとダメです。
でも、多分一回見たくらいでは、最後まで自力で解けません。
その場合は、もう一度答えを見ます。
自分には何が足らなかったのかを再び検証します。
もう一度初めから「自分だけで」解きなおします。
また最後まで解け切れなかったらもう一度答えを見ます。
最後まで「自分だけで」解け切れるまで繰り返します。

勉強法の研究』より引用

 答えを見た直後とはいえ、初見の問題をいきなり解き直すのは少しキツイ気がします。個人的には、解答をみるのと問題を解き直す間に、睡眠を挟んだほうが余計な疲労やストレスを感じませんでした。まあ、問題の難易度が標準くらいならなんとかなるんでしょうが、やや難をこえだすと、やはり解き直すのは何日か後の方が良い気がします。

 やってみれば分かりますが、絶対解けないと思った問題でも、睡眠をはさんで何日かおくことで前回よりも理解しやすくなっています。そしてこれを繰り返していくことで、やがてその問題を解けるようになっていきます。つまり、rotsさんのやり方を1日のうちにやろうとしないで、何日かに分けてやることでより無理なく勉強を続けることができるのではないでしょうか。

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2007年12月23日日曜日

問題集を分冊にする

問題集を分冊にする際に、アイロンを使う方法があります。


解説、問題ともに非常に気に入った問題集があったとしましょう。でも、その問題集は、上記にあげたような問題と回答が一目で見られるような構成ではなかった・・。例えば、前半部分が問題、後半部分に解説集のような構成です。
どうします?
無理矢理分冊してはどうでしょう!?
実はこれは、非常に有効な方法です。
私は、何度もこの方法を使いました。
手で、力任せに分冊しても結構綺麗に切れるモノです。
バラバラになりそうであれば、背表紙をテープで留めてやるといいでしょう。

勉強法の研究より引用





 この際にオススメなのは、アイロンを使う方法です。

 上に述べてあるように力まかせにやってもよいですが、アイロンを使ったほうがよりきれいに仕上がります。

 日本の出版物に比較的多いのは、背面に糊を使って製本している構造になっているものです。ここで使われている糊は、おそらく水溶性の木工用ボンドに近いものだと思うのですが、これは熱によって融ける性質があるため、うまく使えは楽に分冊にすることができます。

 ただし、印刷物の表面をコーティングしている素材も熱に融ける性質があるため、
アイロンをあてる際は、本とアイロンの間に紙を挟んでください。

また、くれぐれも火傷には注意してください。

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和田秀樹 著 『受験は要領』について
和田秀樹さんの著作である『受験は要領』についての考察です。

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