『受験は要領』についての考察のまとめページは、下のほうにあります。
苦手科目というのは誰にでもある。君たちの中にも、一生懸命やっているのに、苦手科目が克服できないと嘆いている人たちがいるはずだ。それは、学校や予備校の教師が口癖のように言う「基本がだいじ」という言葉を真に受けて、教科書や、やさしい問題集と格闘しているからに違いない。苦手克服は基本からではなく、難問集の使い方がポイントになるのだ。
和田秀樹
著『
受験は要領
』より
たしかに、「基本問題集」や「教科書の熟読」などでは、苦手科目を克服するのはほとんど無理です。しかしだからといって、いきなり「難問集に取り組め」というのも無理なのではないでしょうか?
苦手科目いうのは、要するに「記憶の取っ掛かり」がないわけで、これをつくることが重要です(『
受験は要領
』では、「暗記の中心となる軸」と表現されています)。そのために最も有効なのが、標準レベルの問題集をマスターするということです。
苦手科目の場合、ほとんど問題を解くことはできないでしょうから、自力で解答を思いつく必要はありません。問題を読んで、答えを覚えるだけでよいでしょう。ただし、この際に、自分なりに思いついたことを書き留めておくだけでも、かなり解答を身に着ける助けになるということを付け加えておきます。
解けたものには印を付けていき、解けなかったものはまた1ヵ月後に解きます。こうやって、標準レベルの問題集のすべての問題に印がついたとき、その科目の土台ができているということになります。
ここまでくると、いわゆる「勉強が楽しい」状態になります。もう自分で何をすべきか見えているでしょうから、後は前に進むだけです。
(大学受験 攻略 勉強法)
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暗記は根性でやるものでなく、要領でやるものなのだ。方法を変えたり場所を移すことが、意外に効率をあげる。そのための五つの方法を紹介しよう。
(中略)
第二には、暗記の中心となる軸をまず作って、その軸を中心に周辺情報をくっつけていく方法だ。憶えなければならないことが大量にある場合、こまかなことは後回しにして、まず重要なことだけをしっかり憶えるのだ。
和田秀樹
著『
受験は要領
』より
これは、かなり重要なことで、様々に応用することができます。
いわゆる苦手科目とは、解答を理解し、身に付けるために必要な知識、つまり、「暗記の中心となる軸」が欠けている科目のことです。ですから、「解答読んでもわからない」「先生が何言っているのかよくわからない」「そもそも、どこがわからないのかがわからない」ということになるわけです。
この、「暗記の中心となる軸」を作るには、あれこれと手を出さず、たとえば1冊の問題集をトコトンやるといったように、ある程度対象を絞って学習する必要があります。この際、基礎問題集は、適当ではありません。というのも、基礎問題集では大学入試レベルの問題の「暗記の中心となる軸」としては力不足だからです。
かといって、難しい問題集でもいけません。やはり、標準レベルの問題集が適当でしょう。
この暗記の軸ができれば、たとえ問題が解けなかったとしても、解答を読むだけである程度は理解することができ、その解法を身に着けることができます。
「勉強しているのに偏差値が上がらない」と嘆く受験生は、たいてい
・あれこれといろんな問題集に手を出している
・取り組んでいる問題集のレベルが低すぎる
・取り組んでいる問題集のレベルが高すぎる
・完全にマスターした標準問題集が、一冊もない
のいずれかにあてはまります。
苦手科目については、「標準問題集を一冊マスターするところからはじめる」というのをオススメします。
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